【K2シロップ】添加物を気にしながら、あえて病院のK2シロップを選んだ理由

K2シロップの食品添加物が気になった理由

日本全国で、新生児に投与されるk2シロップは、販売元はエーザイ株式会社・製造元は、アルフレッサファーマ株式会社が製造しているK2シロップです。

下記、成分表を見てみると多くの添加物と香料が含まれています。

普段から、化学的食品添加物を気をつけている親として、生まれたばかりの子どもへは与えたくありませんでした。1人目の時は、まだK2シロップの知識がなく、病院で簡単に説明され、なにがなんだか分からないまま、投与されました。その頃はまだ3回投与だけでした。しかし、2025年現在は、病院に入院中に2回、退院後生後3ヶ月間、週1回摂取する13回法が推奨されています。

K2 シロップ 成分

成分 役割 赤ちゃんへの影響
安息香酸ナトリウム 保存料 多量摂取で毒性報告あり。通常量では問題なし。
クエン酸水和物 pH調整 食品にも含まれ、安全性は高い。
ゴマ油 ビタミンKの溶解 ごまアレルギーがあれば注意。
水酸化ナトリウム pH調整 微量であれば問題なし。
ソルビタン脂肪酸エステル 乳化剤 影響は少ないが、人工的な乳化剤を避けたい人も。
D-ソルビトール液 甘味料・保湿 大量摂取で下痢のリスク。
パラオキシ安息香酸エチル(パラベン) 防腐剤 低濃度なら安全とされるが、気にする人も多い。
プロピレングリコール 溶媒・保湿 一部で毒性が議論されるが、通常使用量では安全とされる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 乳化剤 一部の人にアレルギーや副作用の報告あり。
香料 風味調整 具体的な成分不明のため

 

 

ビタミンKとは?なぜ新生児に必要なのか?

結論から言うと、ビタミンKの投与は必要です。

  1. 新生児は腸内に善玉菌が存在しないため、体内で十分なビタミンKを生成できません。
  2. ビタミンKは胎盤を通過しにくく、母乳にもあまり含まれていないため、母親からの供給も不十分です。

新生児は、出生前のビタミンK貯蔵不足や母乳中のビタミンK欠乏によって引き起こされるビタミンK欠乏性出血(VKDB)のリスクがあります。

これまでのエビデンスの系統的レビューでは、出生時にビタミンK1回筋肉内注射することで新生児ビタミンK欠乏性出血症(VKDB)を効果的に予防できることが示唆されています。

このため、出生後すぐにビタミンKを補充しないと、「新生児ビタミンK欠乏性出血症(VKDB)」を発症するリスクがあり、ビタミンKが不足すると皮下出血や胃腸からの出血、そして場合によっては頭蓋内出血を起こして命に関わることがあるので補充は必須となります。

日本における新生児へのビタミンK2シロップの投与は、1989年(平成元年)に厚生省研究班によって提唱されました。それ以前は、頭蓋内出血や、肌が黒くなる新生児メレナなどにかかる赤ちゃんが多くいたというます。

また、3回の投与から、13回になったのは、3回投与でもビタミンk不足が原因で、頭蓋内出血などの病気がゼロにならなかったから、11回に増やしたそうです。

そのため、添加物が入っているからといって、投与を拒否したとしても頭蓋内出血などで、障害、後遺症のリスクが高まるため、与えないという事はリスクがあります。

また、日本の病院は投与拒否する者は、受け入れてくれない病院も多くあります。

 

 

 

 

iHerbのオーガニックK2シロップを検討して見えた現実

調べた後、たどり着いたのがiHerbで購入できるオーガニックのビタミンK2シロップでした。天然由来・無添加で魅力的だったのですが、以下の理由で断念しました。

■投与量の問題

  1. 日本の推奨量(2mg/回)に換算すると、1回に50ml近くの量を赤ちゃんに与える必要がある。
  2. それを2日に1回与え、3か月間続けると合計17.5本ものシロップを購入しなければならず、経済的にも現実的でありませんでした。

■ 胃への負担とリスク

  1. 量が多くなるため、未熟な赤ちゃんの胃に大きな負担となり、胃に穴が開くリスクがあるという医師の説明がありました。

  2. これはオーガニック製品であっても避けられないリスクで、「自然=安全」とは限らないと気づかされました。

 

 

筋肉注射(IM)も検討…でも別の問題があった

筋肉注射は、1回で確実に効果が得られるという大きなメリットがあります。
実際、欧米ではこの方法が主流ですし、添加物も少ないので一時は前向きに検討していました。しかし、現実にはこんな問題がありました

  1. 生まれてすぐの注射は30分以上の点滴で投与される。

  2. さらに生後5日目にももう一度同じ点滴が必要で、その間ずっと針を刺したままにしておかなければならない。

  3. 赤ちゃんの小さな手に針が刺さった状態で過ごすことに、私は大きな抵抗がありました。

 

 

最終的に病院のK2シロップに決めた理由

私は最終的に、病院で提供されているビタミンK2シロップを選ぶことにしました。

それは、次のような理由からです。

  1. 添加物のリスクは確かにあるが、ごく微量であり、妊娠中や母乳からも摂取されている可能性は高い

  2. IHerbのK2の方が、逆に胃への負担という現実的なリスクが大きかった

  3. 注射は添加物は少ないが、赤ちゃんにとっての痛み・長時間の点滴・手への針の固定というストレスがある。

  4. そして何よりも、ビタミンK欠乏による出血症というリスク(特に脳出血)を確実に防ぎたかった

 

 

 

 

まとめ ; 自然と安全のバランスを考えた「現実的な選択」

出産前に、ここまで真剣にビタミンKについて悩むとは思ってもいませんでした。
ですが、ひとつひとつ調べ、新生児科の医師と何度も話し、現実的なリスクと向き合ったからこそ、納得のいく選択ができました。

✔️ 結論としての私の選択は…

入院中・退院後ともに、病院のK2シロップを選択

もちろん、何が「正解」かは赤ちゃんや家庭の方針によって変わります。
私は、“自然” だけを理想にせず、赤ちゃんにとっての “安全” を最優先したというだけです。

これから出産されるママへ

「添加物」「自然派育児」「医療介入」……選択肢が多くて、迷うこともあると思います。
でも、自分で調べ、納得して決めた道なら、それがきっとあなたにとっての最善の育児です。私の経験が、どなたかの判断のヒントになれば嬉しいです。