オーガニックアドバイザーが教える豆乳は健康に良くない。というお話し。 大豆は、すべての豆科植物と同じように、反栄養素(アンチニュートリエント)と呼ばれる植物性化合物を含んでいます。 大豆には、他の豆類に比べると、はるかに多くの反栄養素が含まれています。反栄養素とは、植物の自己防衛メカニズムとして働くために存在している天然の化学物質のことです。これらの物質は、私たちの体内で栄養素の吸収や利用を妨げたり、有害な影響を及ぼすことがあります。
大豆の危険な栄養素
大豆に含まれる「反栄養素」は、私たちの体に対して次のような影響を及ぼす可能性があります。
1,タンパク質の消化吸収阻害
タンパク質は私たちの体の組織や酵素の構成要素であり、消化吸収が妨げられると、体内に必要なタンパク質が不足する可能性があります。せっかく卵やお肉からタンパク質を摂っても、豆乳を飲んでしまうと、栄養を吸収しにくくしてしまいます。
2,酵素の阻害
私たちの体内で重要な酵素の活性を妨げることがあります。酵素は化学反応を促進し、栄養素の分解や代謝に関与しています。ファイトケミカルが酵素の活性を阻害すると、栄養素の正常な代謝が妨げられ、栄養素の吸収や利用が減少する可能性があります。
3, ミネラルの吸収阻
酸は鉄や亜鉛の吸収を妨げることが知られています。これにより、十分な鉄や亜鉛の摂取が困難になり、貧血や免疫機能の低下などの健康問題が生じる可能性があります。
豆乳は反栄養素のかたまりだった?
豆類は、必ず一晩水に浸けておきます。一晩浸けた水は必ず捨て、十分に加熱し調理してから食べるのが豆類の共通した調理法です。
この一晩水をつける理由は、昔からの知恵で、反栄養素を取り除くためです。
反栄養素は、豆を水に浸けることによって、固体から浸けている水に移ります。
その後、取り出した豆を時間をかけて調理すればするほど、反栄養素は破壊されます(しかし、完全になくなることはありません。)
豆乳は?
豆を水に浸すことによってできた豆の液体。それが豆乳です。
つまり、豆乳は、反栄養素の固まりだったのです。
私たちの体のたんぱく質やミネラルの吸収を邪魔するのであれば、豆乳が健康によいとは言えません。
ましてや、子どもの健康には悪影響であり、腸内環境を荒らしてしまいます。豆乳だけではなく、豆腐も水気を多く含むため多くの反栄養素が残っているので気をつけましょう。
また、大豆たんぱくや大豆油などが使用された加工食品がスーパーには溢れています。必ず食品表示を確認することをおすすめします。
反栄養素を含まない大豆製品はあるの?
実は、反栄養素を取り除く方法が一つだけあります。
それが、発酵です。
なので、味噌と納豆は一番いい大豆食品と言えます。
ただし、反栄養素を腐食させるには、時間をかけて発酵させることが大切です。
味噌や納豆を購入する際は、正しい製法で作られたものかをしっかりと確かめるようにしましょう。
一般的に売られている味噌と納豆は、発酵を早めるために、化学薬品や過度の熱を加えているものが多いので、オーガニック、昔ながらのやり方で製法されているか確認してくださいね。
ヴィーガン食品も危険
多くのヴィーガン製品が、お肉の代替として大豆を使用しています。オーガニックであったとしても醗酵していない大豆は、これまで述べたとおり「反栄養素」を含むので健康に良くありません。
オーガニック製品と検索すると必ずと言っていいほど、セットで出でくるキーワード「ヴィーガン」ですが、私はどうも賛同できません。昔から人間は狩をし、肉を主食として食べてきました。お肉はタンパク質を一度に多く摂取できますし、私たちの体内に必要な栄養素です。
まとめ
豆乳、お豆腐、大豆加工食品は避け、しっかり醗酵させた味噌・納豆をえらんで食べるようにしましょう。
わが家では、オーツミルク、アーモンドミルクをコーヒーに混ぜたり、お菓子作りに使っています。
今回は参考書籍、「 The Whole Soy Story: The Dark Side Of America’s Favorite Health Food」を引用しました。