世界最高の保湿剤は産まれたときにあった!
赤ちゃんが生まれると、ほとんどの赤ちゃんは、母親の胎内から、白い油のようなものが皮膚全体に付着した状態で出てきます。ワックス状の柔らかい油は「胎脂(たいし)」と呼ばれるものに包まれて産まれてきます。
お腹の中にいた期間ずっと羊水の中で、赤ちゃんの肌を、外の世界で出会うかもしれない有害なバクテリアから守るために「胎脂」で包みこみ、「胎脂」は赤ちゃんにとって世界最高の保湿剤と言われています。
そのため産まれた直後は、洗い流すのではなく優しくマッサージするように新生児の肌にすり込むと、その効果を最大限に発揮することができます。
胎脂(たいし)の役割とは?
胎脂は、赤ちゃんをバイ菌や寒さから守る ・保湿クリームのように肌を保護します。
赤ちゃんはママの匂いを感じ、特別な存在と認識し母子の絆が深まる役割もあります。ママは、胎脂の匂いによって、乳分泌が増加する傾向にあります。
- 出産時に潤滑油としてスムーズな出産につながる
- 赤ちゃんの肌を守る(抗酸化作用がある)
- 赤ちゃんの体温を調節する
肌に残すメリット
胎脂を肌に残すメリットは以下があげられます。
- 沐浴による疲労がない
- 皮膚の細菌数が少なくなり、皮膚トラブルが少なくなる。
- お臍が早くとれる。
- 感染症の危険性が減る
- 黄疸が減少する。
胎脂は生後24時間以内に大部分が皮膚に吸収されますが、完全に吸収されるには5~6日かかります。また、母乳栄養が早期に進み、胎便の排出が良好になるため黄疸が減少しやすくなります。
生後すぐに沐浴するデメリット
生後すぐに沐浴するデメリットは以下のポイントがあげられます。
- 胎脂を落とすことになる
- 体温が下がる
- 他の赤ちゃんと同じ沐浴槽を使用することで感染の機会となりやすい
- 沐浴によって体力が消耗しやすくなる。
多くの病院では、赤ちゃんをキレイにするため、胎脂をすぐに洗い流してしまいます。
しかし、できれば担当のお医者さんに、胎脂をつけたままにしてもらうよう伝える事をおすすめします。もしくは、はじめから胎脂を残す、ドライテクニックを導入している病院を選びましょう。
ドライテクニックとは?
生まれた直後に、赤ちゃんについている胎脂(たいし)や羊水はそのまま残しておく方法です。
赤ちゃんの皮膚についた血液などの汚れのみを拭き取り、赤ちゃんの肌への負担を最小限にします。生まれた直後に水で洗うことはせず全身観察の際に、汚れた部分のみを拭きます。
ドライテクニックを導入している病院は、まだ数が少ないようですが、病院は導入している病院は下記にリンクを貼っておきます。
ドライテクニックを導入していない病院もしくは、ホームページに記載がない場合は、出産の予約をする前に確認しましょう。
さいごに
出産を控えているママにとって、バースプランはとても大切なこと。
赤ちゃんの肌を守るためにも胎脂を肌に残す選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。