赤ちゃんに ボディソープ 赤ちゃんには必要ない

オーガニックアドバイザーが伝える、子どもも大人も本当は石けんはあまり必要ない。というお話し。

沐浴の指導や、育児雑誌、そして私たち自身が子どもの頃からの習慣として、赤ちゃんを石けんで洗うことに、なにも疑問を抱かないかと思います。しかし結論として、赤ちゃんは石けん・ボディソープで洗う必要はありません。

たとえ肌にやさしいオーガニックソープだとしても、赤ちゃんの健康な肌に必要なものを、取り除いてしまいます。

日本人は世界でも、きれい好きで有名ですが、毎日お風呂に入り、石けんでゴシゴシ洗うと、必要な表皮を削り取り、皮膚のバリア機能のある角質層を傷つけてしまうのです。

今回は、赤ちゃん発疹や乾燥にお悩みの方、出産準備でボディソープをお考えの方へ、赤ちゃんの肌のうるおいを保つ5つの方法をご紹介します。

 

 

赤ちゃんの肌はどう違う?

赤ちゃんの肌は、大人の半分の薄さです。

赤ちゃんの肌が大人と違うのは、その厚さだけではありません。赤ちゃんの肌には、天然保湿因子(NMF)、脂質、メラニン(肌の色)の量が少ないのです。そのため肌は大人の肌よりも浸透性が高く、水分を吸収するスピードが速いのですが、同時に水分を失うスピードも速いのです。

 

●NMF 天然保湿因子とは?

*図1

肌が作り出す、天然の保湿剤のことをいいます。層細胞の中に存在する アミノ酸や乳酸、など保湿成分の総称のこと。「Natural Moisturizing Factor」を略した言葉で 「天然保湿因子」(NMF)とも呼ばれています。

NMFは水と結合すると、 とても蒸発しにくい水になる性質があり、角質の水分を抱え込むようにして肌のうるおいを保ちが、赤ちゃんは、角質細胞の間を埋める角質細胞間脂質が未熟で隙間があいているため、水分が逃げやすい状態です。そのため、水分が逃げないよう保湿することがとても重要なのです。

 

 

1.はじめての沐浴は1週間後

生まれてから最初の入浴は、5日から1週間ほど経ってからにしましょう。産院で、沐浴指導もありますが、その際、石けんを使わないよう、お願いすることをおすすめします。

また、産まれた赤ちゃんをすぐに洗わないドライテクニックを導入している病院を利用するのもおすすめです。

また、生まれると、ほとんどの赤ちゃんは、母親の胎内から、白い油のようなものが皮膚全体に付着した状態で出てきます。

ワックス状の柔らかい油は「胎脂(たいし)」と呼ばれ、お腹の中にいた期間ずっと羊水の中で、赤ちゃんの肌を、外の世界で出会うかもしれない有害なバクテリアから守るために包み込み産まれてきます。「胎脂」は赤ちゃんにとって世界最高の保湿剤と言われています。

胎脂とドライテクニックについて詳しい記事はこちら。

2. お風呂は週に23回がベスト

本来は、赤ちゃんは毎日お風呂に入る必要はなく、2〜3日に1回程度で十分です。毎日の入浴は肌バリア機能を傷つけ、低下させてしまいます。

お風呂に入らない日は、蒸しタオルで、首の後ろ、脇の下、おしりを拭き、マッサージをしたあげましょう。照明を落とし、アロマを炊くなど、寝る前にできるリラックス方法は他にもたくさんあります。また、パパ、ママが毎日お風呂に入れる負担が減ります。

 

3.お湯で十分きれいに

赤ちゃんから乳幼児、肌のバリア機能が完成するまではお湯だけで大丈夫です。十分きれいになります。

また、ココナッツオイルをぬるま湯に少し入れ、ガーゼでやさしく体を洗い流してあげましょう。そうすることにより肌を保護しながら、清潔と潤いを保つことができます。

もしボディソープを使う場合は、毎日は使用せず、お風呂の前にココナッツオイルを全身に付けることにより、お湯で体がぬれた際、成分が乳化され、肌を保護できます。そのうえから、軽く洗いましょう。

私は4歳の息子に、今でもボディソープをほとんど使いません。使うとしたら、洗うポイントは「足の裏・脇の下・おしり」です。

あとは全て水で洗う程度。シャンプーもしません。同じ理由でシャンプーは全く必要がありません。頭の毛穴は体の中で一番大きいと言われています。

そこから、シャンプーの成分が体の中に吸収されてしまいます。子どもの髪の毛は、自然の油脂で潤いを保てるので、シャンプーはしなくていいのです。

 

4. 温度は37〜38度に

熱いお湯に浸かると皮膚がふやけて皮脂や天然の保湿成分が溶け出してしまい、かえって乾燥肌になってしまいます。

さらに、赤ちゃんにとって体力を奪うことにもなるので、37〜38度のお湯に5分浸かる程度で十分です。月齢が上がるにつれ、お風呂の時間を長くしてよいですが、温度は37〜38度に保ちましょう。

 

5. お風呂から出たらしっかり保湿を

わが家では、大活躍のココナッツオイルで保湿しています。ココナッツオイルは、脂肪酸を豊富に含み、肌に潤いと栄養を与えることができます。また、抗炎症作用や抗菌作用もあるため、敏感肌や炎症を起こしやすい肌の方にもおすすめです。

ココナッツオイルは一年中、子どもの体に塗り、冬に口が乾燥したときは、食べてしまっても全く問題ないですし、息子は美味しいと言いながらなめてしまうこともあります。

わが家で愛用しているオーガニックココナッツオイルはこちら!

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他におすすめの天然保湿オイルは?

ココナッツオイル以外にもおすすめの天然オイルは以下のとおりです。

また、天然のオイルは、抽出方法には大きく分けて「低温圧搾法」と「高温圧搾法」があり、オイルは熱・空気・光によって酸化するため、全て共通して熱を加えない「低温圧搾法」で抽出されたオイルを選びましょう。

 

●ホホバオイル

ホホバオイルは、砂漠地帯に生育するホホバの種子から採れる油。抗酸化物質と脂肪酸を豊富に含み、肌の天然オイルと似た構造を持っています。このため、肌に潤いを与え、NMFのレベルを向上させるのに有効な保湿剤となります。

●アルガンオイル 

アルガンオイルは、ビタミンEと脂肪酸を多く含み、肌のバリア機能を高めてNMF値を向上させる効果があります。また、肌になじみやすく、べたつきのない軽いテクスチャーが特徴です。また、抗炎症作用や抗菌作用もあるため、敏感肌や炎症を起こしやすい肌の方にもおすすめです。刺激を感じやすい赤ちゃんには不純物の混入の心配がない「精製タイプ」を選びましょう。

●スイートアーモンドオイル

スイートアーモンドオイルは、ビタミンEとK、脂肪酸を多く含み、肌の保湿レベルを向上させ、NMFを高める効果があります。軽いテクスチャーで肌になじみやすく、すべての肌タイプに適しています。

赤ちゃんや敏感肌でも、ほとんどの肌質の方に安心して使用できるオイルです。アメリカやヨーロッパでは、ベビーマッサージオイルとして広く使用されています。

オイルに豊富に含まれるオレイン酸は皮膚を柔らかくし、リノール酸とビタミンは水分を保持する働きを担っています。その為このオイルは肌にゆっくりと浸透し、肌を潤すことによって、手荒れ・肌荒れ・日焼けなどの乾燥やかゆみを和らげる作用があります。

これらのナチュラルオイルは、単独でも肌の水分レベルを向上させ、NMFを増加させるのに役立ちます

商品を選ぶ際は、合成香料や防腐剤などの刺激となる成分を含まない、高品質でピュアなオイルを選ぶことが大切です。

また、新しいスキンケア製品同様、広範囲に使用する前に、肌の一部でパッチテストを行い、赤ちゃんの肌に合うかどうか、副作用が起きないかどうかを確認することをおすすめします。

 

●おすすめのオーガニックソープ

私が実際使用している、おすすめのオーガニックソープはこちらです。

全身用液体ソープ ソーダサン ラベンダーソープ 300ml ハンドソープ ボディソープ 無添加 正規品 ボディケア 液体 天然 ナチュラル ノンケミカル 自然 sodasan
まとめ

赤ちゃんに石けん・ボディーソープは不要、お湯で十分きれいになり、それよりも保湿をしっかりすることが重要ということ。私たちの体は自ら健康に保つために、想像以上に良くできています。

そして大人も毎日しっかり全身を洗う必要はなく、必要な箇所をやさしく洗うだけで十分なのです。ぜひ、ご家族で一緒に肌の潤いを保つ方法を実践してみてくださいね。

 

 

About Me

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運営者のMariです。内閣府認可 一般財団法人 職業技能振興会認定 オーガニックアドバイザーが、妊娠中から子育てに役立つオーガニックの情報を発信。

幼少期の食物アレルギーと、アトピー性皮膚炎を18歳のとき体質改善し、10年以上オーガニックを取り入れオーガニックアドバイザーの資格を取得。
今日からできる「からだに良いこと」をママ目線「Mummy View マミービュー」でお届けしています。

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