私たちは、毎日たくさんの製品を直接肌につけて暮らしています。その中には健康 に有害な合成化学物質からつくられたものもたくさんあり、皮膚を通して私たちの体 に吸収されています。
ナチュラル、自然、無添加、天然、オーガニック・・・・
なんとなく健康に、肌によさそうな製品がたくさんありますが、どれ が本当に体に優しいものか判断が難しいのが現状ですが、結論からお伝えすると赤ちゃんだけではなく、大人も家族みんな、肌に優しい洗剤を使う必要があります。
この記事では日本の化粧品・洗剤の表記の実態にふれ、肌の構造、本当におすすめできる洗剤をご紹介します。
皮膚の構造と経皮吸収について
皮膚は、人間の体の一番外側の部分で、体の表面を覆う表皮と、そのすぐ下にある真皮、さらにその下にある皮下組織の 3 層に分かれています。 表皮は外側から「角質層」「顆粒層」「有棘細胞層」「基底細胞層」に分かれています。 角質層はケラチンやセラミドといった物質からできていて、層を重ね、外部からの物 質の侵入を防ぐ働きがあります。
表皮の角質層が体内と体外を隔てる壁の役割を果し、 体内の水分の蒸発を防ぐと同時に外敵や異物の侵入を防いでいます。赤ちゃんの肌の厚さは大人の肌の半分程度で、非常に乾燥しやすく、生まれたての肌はバリア機能がとても弱く繊細なため、大人以上に経皮吸収してしまいます。そのため少しの刺激でも肌が荒れてしまい、乾燥し、アトピー性皮膚炎になることがあります。
私自身、幼いころはアトピー性皮膚炎がありました。その時はいろいろな治療法がありましたが、洗剤に関しては情報がなく、母も市販のものを使っていました。
オーガニック洗剤の規定はない
厚生労働省では「オーガニック=有機」化粧品・洗剤の概念はありません。 そのため基準がなく罰則規定もありません。食品では、「有機」といえば必ず有機 JAS マークがなければいけないと強く規定されていますが、化粧品・洗剤にはそれがありません。 また厚生労働省ではオーガニック化粧品の基準作りや認証をする計画がありませんの で、現在、民間の認証機関が独自に認証機関を設立する動きがあります。海外では食品と同じように化粧品・洗剤のオーガニック認証を行っている国が多々あり、特にに、オ ーストラリア、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、ベルギーなどの EU では活発な推進を行っています。
要注意すべき成分
自然界に存在する界面活性剤は優れた性質を持ち有用で安全性が高いものですが、石油由来の合成界面活性剤となるとそうはいきません。
石油由来の合成界面活性剤は、中性洗剤に含まれる合成界面活性剤が生活排水と一緒に排出され東京の多摩川を汚染したことでも知られますが、自然の環境下でなかなか分解されず、長時間皮膚に残留し、角質細胞間脂質を壊して皮膚のバリアに穴を開けてしまいます。
その他、要注意成分
- 安息香酸(同塩)
- アルキル
- イクタモール
- イソプロピルメチルフェノール
- 塩化アルキルトリメチルアンモニ ウム
- 塩化セチルピリジウム
洗剤も食品同様、裏の成分表示を確認しましょう。雑貨のように取り扱われているとことは、洗剤・香料など全表示成分がないものがありますので、その場合は、企業が情報を開示しない会社なので、購入するのをやめましょう。
大人もオーガニック洗剤を使うべき
冒頭でもお伝えしましたが、有害科学物質は、大人へも健康被害をもたらします。
赤ちゃんの衣類だけ、良い洗剤を使用したとしても、パパとママは赤ちゃんを毎日抱っこしますよね?赤ちゃんの肌がパパとママの洋服に、何度も触れますよね?
そのため、家族みんな肌によい刺激の少ない洗剤で洗うことおすすめします。
わが家も洗濯洗剤は、オーガニックの製品を使い続けており、今回ご紹介する商品は、今まで使用した中で一番、肌によく、環境にも良いおすすめ洗剤と柔軟剤です。
おすすめオーガニック洗濯洗剤
sonett (ソネット)
ソネット社はオーガニック洗浄剤の先駆者として1977年ドイツに設立されました。1960年代、石油系合成洗剤による水質汚染問題に心を痛め、何とか環境に優しい洗剤を作りたいという科学者の思いから始まりました。社名の由来はフランス語のsavonett(小さな石けん)からきています。
石油由来、酵素、合成香料・保存料などの合成物質不使用。オーガニックまたはバイオダイナミック農法で栽培された植物(エッセンシャルオイル)、および天然鉱物の原料を厳選し、優れた生分解性を誇る植物由来の界面活性剤を使用しています。人と自然に害を与える成分は一切入っておらず、植物性および鉱物性原材料のみを使用しています。水が自然のサイクルに戻るために使用後もスムーズに分解し、自然に還ります。*動物実験を行っていない(クルエルティフリー)、ヴィーガン対応。
有機ラベンダーのほのかな自然の香りに、いやされながら洗濯ができ、干している間も有機ラベンダーの香りが続きます。お日様の光をたっぷり浴びた圧倒は、香りはほとんどしませんが、自然な仕上がりです。
おすすめオーガニック柔軟剤
PiPPER STANDARD (ピッパーススタンダード)
ピッパースタンダードというブランド名には、家族や子どもたちのために、普段の生活から化学成分を少しでも減らせるようにとの願いが込められています。
天然パイナップル酵素と大豆から生まれた、衣類を柔らかく仕上げる自然派の柔軟剤です。衣類の自然な風合いを色鮮やかに保ち、静電気も防ぎます。
低アレルギー性認証済み(※)、米国FDAによる既知のアレルゲンを一切含んでいません。石油系成分は一切使用していません。1カ月以内に成分の 90%以上が生分解。動物実験もおこなっていません。
米国、EUなどの国際特許取得済み。液性:弱酸性 2021年ソーシャルプロダクツ賞 受賞。
エッセンシャルオイル由来の香料を使用しているため、乾いたあとは不快な化学臭でない、ほんのりパイナップルの甘い自然な香りが残ります。
一度、今お使いの洗濯洗剤の成分を見直し、体によい洗剤を試してみてはいかがでしょうか?