魚は危険 | 妊婦も家族みんな 魚は食べない方が安全

 

海の汚染は深刻

漁師さんたちは命をかけて新鮮な魚を届けてくれますが、残念なことに現在、海の汚染は深刻です。海に流れるプラスティックなどのゴミもそうですが、船底塗料に含まれる有害化学物質が環境ホルモンや有機スズ、有機水銀などが海に流れ出し、魚介類に影響を与えている可能性が指摘されています。

また、POPs(残留性有機汚染物質)と呼ばれる有害化学物質も問題です。これらの有害化学物質は体内に入ると分解されにくく、体内で蓄積されやすい特徴があります。

有害化学物質が体内で蓄積されやすい仕組みについて、下記の記事もぜひお読みください。

 

 

なぜ魚を控えるべきなのか?

魚介類には、食物連鎖の上位にくる、大型の捕食魚(マグロやカジキなど)に高濃度の水銀や有害化学物質が脂肪に蓄積しています。

この水銀や、有害化学物質は体内で分解されにくく、体内に長く留まり、それを食べた妊婦は、胎児の発達に悪影響を与える可能性があるのです。

2005年に厚生労働省から、妊婦さん向けに「魚介類の摂取に関する注意事項」が発表されましたが、そのリストに載っていない魚は、すべて安全ということではありません

環境中の汚染が進んでいる今、水銀や有害化学物質のリスクを完全に排除することは難しいです。

たとえ少量であっても、胎児への影響を考えると、妊娠中の魚の摂取には慎重になるべきです。特に胎児への影響が心配されるのは、水銀が神経系に影響を与える可能性があるためです。

 

 

 

 

水俣病」海汚染による健康被害

 

魚を食べる際のリスクを考える上で、歴史的に重要な事件として水俣病があります。これは、世界で唯一の海環境汚染による健康被害として知られています。

水俣病は、1950年代に熊本県水俣湾周辺で発生したもので、工場から排出された有機水銀が海に流れ込み、魚や貝に蓄積され、それを食べた人々に深刻な健康被害をもたらしました。

水俣病の主な症状には、手足のしびれ、視野狭窄、言語障害、さらには死に至るケースもありました。

この事件は、環境汚染がどれほど深刻な健康被害を引き起こすかを世界に示した例です。

特に、妊婦が水銀に曝露されると胎児に対しても重大な影響があり、出生時から障害を抱える子どもが多く見られました。

 

 

 

 

国はなにもしてくれない

この健康被害の事件以降、海への有機水銀の排出は停止されましたが、一度汚染されると、完全に海からこの有害化学物質が消えることは不可能です。

 

その証拠として、50年以上前に使用が中止された、農薬・殺虫剤の成分が北極やアラスカの海で検出されています。

水銀のような有害化学物質は環境中で分解されにくく、また、油に溶けやすい性質を持っています。そのため、野生生物の体の中に取り込まれると、脂肪に蓄積され、継続的に摂取し続けることにより体内のその有害化学物質の濃度が徐々に高くなっていきます。

生物濃縮によって、植物プランクトンや動物プランクトンよりもそれを食べる小魚、さらにそれを食べる大型の魚と濃度が高くなっていきます。

そして、 捕食者の頂点にいるような野生生物、例えば肉食の哺 乳類(陸上ではホッキョクグマ、海ではシャチやイルカなど)や猛禽類(ワシやタカなど)、さらには人では、 その生態系のなかで最も体内の濃度が高くなるのです。しかも、赤ちゃんに脂肪分の豊富な母乳を与える ような哺乳類では、小さい頃から有害化学物質による暴露されることになるのです

こうして長い間 暴露されるため、人や野生生物の生殖器の異常や奇形の発生、免疫や神経への影響などの悪影響をもたらすと指摘されています。

下記のメチル水銀の体内移行図をご覧ください。

また現在は、福島県がALPS処理水希釈放出しています。もちろん国は安全だというでしょう。彼らのデータが本当に正しいでしょうか?ご自身でよく考えて判断する必要があります。

私個人の意見として、5年後、10年後に結論がでるのではないか思います。何らかの健康被害があったとしても水俣病と同様、国に訴え続けても、なかなか認めてもらえない状況になる可能性が高いと考えます。

 

 

 

まとめ

結論として、特に妊婦さんは、そしてそうでない人も皆、健康を守るために魚の摂取を控えることが最も重要で安全な選択肢です。日本人は魚をよく摂取する国民性ではありますが、家族の健康を考え、今日からタンパク質は、お肉やたまごから摂取するようにしてみてください。

 

 

下記、参考文章

エコチル調査、環境省が行っている「子どもの健康と環境に関する全国調査」です。

*ポリ塩化ビフェニル(PCB)と胎盤の合胞体栄養膜細胞と胎盤増殖因子の関係

*妊娠中母体血中重金属と微量元素と先天性四肢形態異常との関 連:エコチル調査

*エコチル調査結果一覧

 

 

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運営者のMariです。内閣府認可 一般財団法人 職業技能振興会認定 オーガニックアドバイザーが、妊娠中から子育てに役立つオーガニックの情報を発信。

幼少期の食物アレルギーと、アトピー性皮膚炎を18歳のとき体質改善し、10年以上オーガニックを取り入れオーガニックアドバイザーの資格を取得。
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